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おくりびと

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映画『おくりびと』が、81回アカディミー賞外国語映画賞受賞しましたが、まだその映画を見ていません。
と言うより見たくない映画です。
2007年の3月23日のブログ会社の危機第四波、に書いていますが、優秀な日本人社員を交通事故で亡くしてしまい、その時にSINGAPOREでの遺体引き取りから納棺、葬式、火葬、関係各署の書類手続等全て体験しました。
それ以来、海外で病気や事故で不幸にも亡くなられた人々の遺体の輸送を200件も扱いましたので、その事を思い出したくなくて見たくないのです。

創業して5年経った1985年に俺の社員が、交通事故で死亡した後、程なくして日系企業の駐在員の方が事故で亡くなられました。
私の経験をその企業のボスが知っていたのと家族の引越もあるので、この駐在員の遺体を日本まで輸送を頼まれました。
私の亡くなった社員の供養と考え、シンガポールゼネラルホスピタルで検視、検体を行い、医者の証明書を取り、遺体を引き取り、即、専門業者でエンバーミング処理(血液を一部抜き取り、防腐剤を入れ遺体の損傷、劣化を防ぐ)を行い、事故で損傷した所に綿を詰めたりて整形し、顔に化粧もして、スーツに着替えさせて納棺し、鉛で棺を封印しました。
そして検疫所に行き、輸出証明書を取り、大使館で棺の輸出願い書、日本での埋葬許可書などを手に入れ 航空会社に棺を持ち込み日本までの輸送しました。
その間、丸2日間全ての仕事をキャンセルして、早朝から深夜までシンガポールを駆けずり回りました。

お陰で亡くなられて方の遺体を無事日本まで運び、地元で親類縁者の方々と一緒に葬式を上げられ遺族からも会社からもお礼を戴き、大使館からも良くやったと言われ、人の最後の時に遺体を守り、人間、日本人の尊厳を最後まで守られたので、これで亡くなった元社員に本当の供養も出来たと喜びました。
これが最初で最後の遺体輸送と思っていましたが……。

 

コメント (1)

なるほど:

いつも興味深く読んでいます。海外での起業など勇ましくイメージしがちですが、(特にモリさんのように成功されていると)やはり大変な心痛なこともあったのですね。私が苦労していることなど、モリさんの足元にもおよばないか、と思ったら、変な話ですが元気が出てきました。 続きがあるんですね。期待です。

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2009年07月23日 13:54に投稿されたエントリーのページです。

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