2007年11月アーカイブ

ムスリム教徒の割礼儀式

もう一つ驚いた事は、ムスリム教徒の割礼儀式
(男性の包茎手術)です。

割礼と聞いただけで『野蛮』と思いましたが、現代医学では、割礼した
男性は、HIV陽性率,エイズの感染率が包茎の、仮性包茎の男性より大幅に低いと報告されていますしアメリカ人の60%(ユダヤ教徒も割礼
しなければなりません)は割礼をしているレポートもあります。

割礼すると包皮の内側に恥垢や細菌、ウイルスが溜まらず皮膚疾患を
起こし難いのです。更に亀頭が、露出しているのでペニスの成長を
妨げる事も無くさらに鈍感になります。三こすり半にならないので
SEXにも大きな効果があります。

長男、次男は、生後間もない時に割礼をしましたが、三男は、小学生の
夏休みの時に成人の仲間入りの儀式としてイスラム儀式に準じて手術をしました。日本もその昔には、子供から大人への儀式で上下の歯を
抜いたりしましたし、アフリカなどでは、刺青、耳たぶ切除、舌に板を
入れたりしています。

自宅に大勢の親戚、縁者が集まり、お祈りを挙げた後、麻酔ではなく、
大量の痛み止めの薬を飲まされ、(麻酔をすると医療行為となる為)
割り箸のような二本の木に包皮を挟み、病院で使う様な綺麗なナイフではなく台所にある様なナイフで包皮を切られ、その後ヨードチンキを塗られ包帯もせずに完了しました。

子供達の小学生の頃は、水泳の授業で水着に着替える時に皆から
からかわれていましたが、中学生にもなると今度は他の生徒から
大人として扱られて、自慢の一本を誇っていたようです。

おそらく今でも????

ハリラヤの朝の儀式

マレーの妻を持ち、大感動したのは、初めてラマダン(断食)を終えた
ハリラヤ(イスラームのお正月)の朝(丁度日本で言えば元旦の朝)の
事です。

家族が新しい服を着て集まり新年を祝い、朝食を取った後に両親、
親類の家に挨拶に行く前に妻がオレを両肘の付いた椅子に座らせ、
膝就きオレを見上げました。

何かが始まる、と身構えると、妻が『昨年、1年間は大変お世話に
なりました。妻として母親として至らぬ点が多々あったことや怒らせた事、
育児、家事に関して失敗した事など全ての過ちをお許し下さい。
そして今年1年は、昨年以上に努め貴方にとって最善に妻、母親に
なりますので宜しくお願い致します』と言いました。
更にオレに手の甲にお許しと慈悲の願いの意味でキスをしました。

此れにはさすがのオレも青天の霹靂で、100年以上の前に日本、
江戸時代に遡って、武士の気持ちで『よきに計らえ』と殿様気分で
言ってしまいました。
毎年、この行事をしないと外出(両親、親類に会えない)出来ないので
幾ら前日まで喧嘩していてもこの日だけは家来、大奥と殿様状態です。

日本人女性が、世界中の男性からモテモテ状態なのは、謙虚で奉仕の
精神がある為ですが、日本人男性が、世界中の女性からモテる事は
少なく、しかしこの日ばかりは感謝、感激、夫としての権威を
発揮できる日でもあります。

この儀式があるからこそ、今まで30年間も夫婦として一緒に居られる
のでしょう。是非日本人の女性、妻達に見習ってもらいたいものです。

今の女性には、無理かも?

世界の人口の5人に1人

ムスリムの人口は、世界で11億人から12億人。世界の人口の5人に
1人は、ムスリムで、世界で二番目の大きな人口を抱える宗教です。
その内、発祥の地中近東諸国の人口は、全体の20%程度、
日本では約5万人程度と言われています。
英国では、既に第二の信者数を誇っており、フランスにも
300万人の信者がいますので近々、米国でも信者数が、
第二番目になる日も有るかも知れません。
石油資源に恵まれた国、またこれからが期待される発展途上国が
多いのでムスリム社会を無視する事は、世界の経済、政治から見て
不可能な事です。

只、9.11同時多発テロ事件以来イスラムは危険な宗教、テロ集団と
思われてしまっています。
ジハード『聖なる戦い』は、昔の日本軍隊の神風特攻隊を真似たのでは
ないかと思ってしまいますが、ムスリムでは、現世の罪は最後の審判を
経て良い来世に行けると思う事が多いので、今が苦しくても、問題が
あっても死んだ後は、良い世界が待っていると信じています。
独断ですが、向学心が無い、勤勉ではないと言われる事情は
こんな事から来ているかも知れません。

こんなお話も・・・。
ある日の午後、椰子の木の下で昼寝をしているムスリム信者が
居ました。その横を通った他の宗教の者が、『皆、朝から晩まで
一生懸命には働いて居るのに君は何故昼間から木陰で
寝ているのかと?』強い口調で問いただしました。
するとムスリム信者は、
『貴方こそ何故朝から晩まで汗水たらして働いているのか?』と
問い返しました。
そこで最初に質問をした他宗教の人物は、
『一生懸命働いて働いて金を稼げば、昼間からぶらぶら、
昼寝も出来るからと・・・。』と答えました。
そこですかさずムスリムの信者も答えました。
『今、俺は、君の夢と同じ事をしているのだ』

シャリーア

イスラーム法(シャリーア)は、ムスリムの行動規定、生活指針、
道徳的な要素を含み、民法は、結婚、離婚、遺産相続など詳細に
わたり規定があります。
オレが妻と結婚した時は本来このシャリーア法に基つき結婚しなければ
ならならないのに、それに従わ無かった(その為、妻は親類一同から
離縁)ので通常の結婚登記しました。後にシャリーア法に基き、
結婚式を挙げ、とりあえず親戚、両親から復縁されました。
離婚は、アラーの神に3回連続して言えばそれでOKという感じです。
まったくのオレの主観ですが、どちらかと言うと男尊女卑が強いと
言えるでしょう。

商法は、売買、貸借、抵当、贈与など詳しく決まっていて昔から貿易で
栄えた時代を思い出させます。商法で一番有名なのは、
不労所得になる金利、利息を取る事を禁止している事ですが、昨今、
シャリーア法に基つきイスラム銀行が創られ、今後大きな反響が出てくるのは間違いないと思います。

刑法は、殺人、強盗、姦通、中傷、などにわたり規定があり復讐、
報復刑も存在しインドネシアなどでは、交通事故を起しムスリムを
負傷させたらドライバーも同じ目に遭わされる
(死亡させれば此方も殺される)と誠しなやかに今でも言われています。
正しく『目には目を歯には歯』をです。

司法は、裁判、告訴、証言、宣誓など裁判官に関しても規定が
有ります。

これ以外に禁止行為(ハラール)、神が禁じた命令で偶像崇拝、飲酒、
豚肉を食べる事などあります。

オレは、妻と知り合ってからトンカツは、一度も口にしていませんが、
何故豚肉が駄目なのか?そんな食事まで決める宗教に大きな疑問を
抱いていました。しかし冷蔵庫など無い昔の時代では雑菌の多い
豚肉を食べる事が如何に不衛生、不健康、さらには死に繋がる事で
あるかを考えれば納得です。

イスラーム

イスラームと言うとまず豚肉が食べれない、アルコールも禁止、
断食等、日常生活に対して指針的な事柄が多く、
一般的に宗教というより日常の道徳的な慣習、風習のイメージを
多く持たれています。

最初、オレは回教、イスラームと聞いて頭に過ぎった事は
『眼には眼を、歯には歯を!』でした。こんな諺も中近東では、
昔から言われていますし、窃盗をすれば右手首を切断されたり
不義密通なら公衆の前で石投げの刑にされたりとか
『剣かコーランか?』と怖い事ばかり想像していました。
一方で、四人の妻が持てるという事に何だかワクワク・・・も、しました。

イスラームを信仰する信者の大切な五つの事柄は、

1)唯一神への信仰告白(アラー以外の神は無く、
   モハメッドは、アラーの使徒である)
2)1日五回の礼拝(最初の礼拝は、11月のヒジュラ暦で
   当地SINGAPOREでは、5時45分前後の夜明け前、
   12時58分頃の正午、16時08分頃の午後、
   18時58分頃の夕方、20時15分頃の夜)。
3)喜捨(SINGAPOREでは、全ての回教徒から政府が、
   毎月の給料より天引きし管理団体に渡しています)
4)断食(ラマダーンの1ヶ月は、日の出から日没まで一切の食べ物、
   飲み物、唾液を飲むの事さえ禁止で喫煙は勿論、性交も禁止)
5)巡礼(生きている間、生涯に一度は、メッカに巡礼する事で
   HAJJI(決まった期間に巡礼)とかUMRAH(何時でも可能)と
   言われています。妻は、既にハッジに行き、2回もウムラに
   行っています)

ユダヤ教もキリスト教も色々な制約が有りますが、
原点はイスラームから始まりユダヤ教、キリスト教と分かれて
行ったからでしょう。