サラリーマン生活を辞め、渡米したのも1冊の本に影響された為です。
その著者は、ロッキー・青木氏。
彼はローマ・オリンピックでレスリングに出場、
その帰路、
ニューヨークに滞在し、スラム街で、紙で作った日本傘を
付けた
アイスクリームを大ヒットさせ、その儲けで
日本食レストランを開店、
火鉢でステーキを焼く“元祖鉄板焼きステーキ”の原型を築き、BENIHANA OF TOKYOという
名前のレストランを米国だけでなく
世界中に作り、遂にはタイム誌の
表紙にまでも掲載された男の、
サクセス・ストーリーです。
この本を何百回も読み返し、こんな男になりたいと憧れ続けました。
実際、オレはアメリカで、この本に出てくる何十倍の苦労もしましたが
そんなときにも大きな支えになりました。
残念ながらアメリカに居た時には、貧乏生活で最初の1年間は
一度も日本食を口にした事はありませんでした。
勿論、一度も“ベニハナ”
には行けませんでした。
滞在2年目になり、初めて食べられた日本食レストランは、
“ベニハナ”に似た名前の「紅馬車」と言う、韓国人オーナーの店で、
そこで『きつね丼』を食べた時は、涙が出ました。
当時は何時もホットドッグやハンバーガーを食べていました。
日本のモスバーガーの創業オーナーが、その味を真似た店にも
良く通っていました。
ロッキー・青木氏は、成功後スピードボートや気球に乗ったり
華やかなに過ごしましたが、離婚を何回もしてその度に慰謝料を
取られたり、
騙されて店を他人に盗られたりと波乱万丈の人生を
過ごしていました。
10年程前、バンコクで“ベニハナ”が開店した際にお目にかかった
時には肝炎を患い、オレの理想の男は、見るも無残な状態でした。
幾ら華やかな人生を送っても歳を取ってから、枯れた花のように
ならない様、もっと努力をしなければ、と再認識させられました。
人間、棺桶に片足を入れた時に、俺の人生は楽しかった、面白かった、 と胸を張って言いたいと思っています。