会社を設立して 直ぐに資金が無くなった事を書きましたが、
資金は、まず事務所の保証金と家賃の前払い、車のリース代金などで
あっと言う間に底に突きました。
そもそも事務所の保証金と家賃が高かった為ですが、
それもその筈、日本で言えば丸の内の「丸の内ビル」のような
由緒あるビルに事務所を構えた為です。
そのビル(HONG LEONG BLDG)は、1階が東京銀行、三井銀行、日本航空が入居し、更には三井物産、丸紅、伊藤忠、日商岩井、
新日鉄、日本石油といった、そうそうたる超一流の日本企業が
入居していました。
何故資金が無いのにそのようなビルに入ったのか?
それは『看板と信用が欲しかった為』です。
27歳の若造(当時は歳をごまかす為に髭を生やしていた)で会社を
設立したばかりなのですが、このビルに入居している事で、
誰も資本金が幾らかとか、売り上げが幾らか?とかは一切聞かない。
名刺には、太く大きく住所が判る様に明記しました。
その代わりに事務所の机、椅子や備品が買えずに床にゴザをひき、
電話帳を積み上げ、その上に電話を置き、ゴザの上に正座して
お客様からの電話を待つ、という毎日でした。
来客があるといつも地下にあるコーヒーショップで会談していました。
そんな事務所がばれないように。
≪金が無いときは金があり余っているかのように振る舞い、
金が山ほど出来た時は、金が無い振り、貧乏の様に振舞うのが
ベストです。≫